TOP > 私の闘病記

壮絶・4年の闘病記

発病

前の晩少し飲みすぎたので、汗を流そうと思い近所のトレーニングセンターへ。
軽いランニングや筋トレをした後にエアロバイクに30分ぐらい乗った時、少し会陰部部に違和感を感じたのですが、気にせずエアロバイクを続け、終了後シャワーを浴びているとき、急に尿意を感じました。トイレに行ってもほんの少ししか出ないのに、引き続き以上に尿意を感じ、会陰部の違和感も尋常でなく、体全体が震えるような感じでした。
簡単にまとめると、これが私の前立腺炎の始まりであり、約4年の地獄の始まりでもあります。
その夜、まだこれがやっかいな病気である事などまったく知りませんから、トイレに何度も行ったり、水を飲んだり、お風呂で温めたりしていたと記憶しています。

初診

次の朝も症状は変わらず、その気持ち悪さは、なんとも言いようのない感じでした。
このままでは自然に治りそうもないと思い、近所の泌尿器科に行く事にしました。
まず、今までの流れと現在の症状を話すと、検尿になりました。採った尿を先生が顕微鏡で見て、まぁ、あまり気にするなと注射と薬を一週間分出され、来週もう一度みせて下さい、との事。
多分、消炎剤みたいな薬だったのか、まだ現在みたいに薬の詳しい説明書など付いてこない時代ですから分かりません。
とりあえず、気にするな、と言うのだから心配するような病気ではないのだと思い、一週間薬を飲んで要する見る事にしました。
一週間後、あまり…いやまったく症状が変わらず、再度病院へ経過を話して、余り良くない事を伝えると、また同じく検尿と顕微鏡。そして、これまた同じく気にするな、注射と薬。
何日かしてもいっこうに良くならないので、再々度病院へ。
先生に今の症状を、そして、なんで良くならないのでしょう?と訴えると、別室でゴム手袋をした先生が、お尻の穴に指を入れ前立腺ぐりぐり。あまりの痛さに声も出ませんでした。
前立腺液を顕微鏡で見るも、またもや気にするな。注射と薬(この時の薬は前とは違う薬でした)。
この様なやりとりを2ヶ月間続けました。その間症状は、良くなったような気もするし、まったく変わらないような気もしてました。
(完治した今、この先生はすばらしい名医だと心から思っています)

セカンドオピニオン

2ヶ月間も変わりなく違和感が続くと、さすがに何か大きな病気なのではないか?と心配になってきます。そこで、最近開院した大きな泌尿器科専門病院へ行く事にしました。
新しい病院だからなのか、とりあえず混んでいて、2・3時間待ちは当たり前のような感じでした。
やっと順番が来て診察室へ。先生にこの2ヶ月の経緯を説明すると、いきなりゴム手袋をして私のお尻の穴に指を入れ、前立腺ぐりぐり。
これが、最初にかかった先生の時の痛さとは、比べものにならないぐらいの痛さ。その強さと時間の長さはハンパでなく、涙が出たくらいです。
そして、前立腺液を顕微鏡で見て先生「これは前立腺炎だね。少し時間はかかるけど、治るからしばらく通いなさい」との事。また、あのぐりぐりマッサージがこの病気には効果があるとの事で、まめに来るようにと言われました。
ご丁寧に「細かい注意事項がかいてあるから読んでおくように」と、前立腺炎についての小冊子まで頂き、薬は持ちきれないぐらい出ました。4種類ぐらいだったと思いますが、抗生剤が入っていた事は記憶しています。
この時初めて、自分は前立腺炎という病気なんだ、と分かったのですが、2ヶ月もの苦しみから解放されると思うと、あの前立腺マッサージの痛さも忘れ、ちょっと嬉しかったぐらいです。
でも、これが本当の地獄の始まりだった事は、知る由もありませんでした。

治療開始

小冊子の注意事項は大きく3点ありました。

  • 処方された薬は必ず飲む事
  • アルコールは先生が良いというまで禁止
  • 前立腺マッサージに最低でも週3回は来る事

早く治りたいから、大好きな酒も我慢して、薬もちゃんと飲み、涙が出るほど痛い前立腺マッサージにも通いました。
優等生患者で3ヶ月、いつものように前立腺液を顕微鏡で見た先生から「よく頑張ったね。今日から酒を飲んでいいよ。症状もずいぶんいいだろう」と言われました。気を遣って「前よりは少し良いです」と小さな声で言ったが、実際のところ、症状は前より悪くなった感じがしていた。
発病より5ヶ月、精神的にも参ってきたのでした。

胃潰瘍発病

一向に良くならない治療法に疑心暗鬼になってはいたけれど、とりあえず同じ治療をつづけていたところ、時々胃が痛むことがありました。
ストレスかな?と思ったりしていたけれど(もちろんストレスも大きかったでしょうが)、3ヶ月も抗生剤を飲み続けていれば、胃の荒れ具合も酷くなっていたのだと思います。
そのうち脂汗が出てくるぐらいに痛くなり、今度は胃腸科へ胃カメラ検診へ。
立派な潰瘍が出来ているとの事で、抗生剤は止めて、潰瘍の薬を処方されました。
前立腺炎が治らないうえに、その薬のために胃潰瘍にまでなり、前立腺炎の気持ち悪さと胃潰瘍の痛さで、気が変になりそうでした。

本格的慢性前立腺炎

発病より7ヶ月。
この頃になると、前立腺炎の症状もますます悪くなり、会陰部疼痛、不快感、頻尿、残尿感、尿道不快感、尿道痒み、恥骨裏疼痛、大腿部痛み、肛門不快感、他、とフルコース。
ひどい時は、座っていると何も出来ない状態でした。電車に乗っても座れず、ガラガラの新幹線で、立って移動した事もあります。
あいかわらず胃潰瘍は痛み、食事は薬を飲むために食べるようなもので、旨いも不味いもありません。もちろん夜は眠れず、このままでは気が狂ってしまうのではないかと真剣に思いました。

仕事休業

この頃、前立腺炎の症状フルコースに加え胃潰瘍の痛みで、まともに仕事など出来る状態ではありませんでした。
当時、私は、企業内の人間関係やギャンブル、買い物依存症などのカウンセラーをする傍ら、小さな会社を経営しておりました。
当然、この様な状況で、人のカウンセリングなど出来るはずもなく、しばらく休業する事にしました。また、会社の方も、まともに仕事に集中出来るような状況でないのと、幸い全てを任せられる人間がいたので、休ませてもらう事にしました。

仕事は前立腺炎治療

仕事を休業して全エネルギーをこの病気に向ける、つまり、前立腺炎を治す事が仕事になったようなもので、24時間、前立腺炎の事を考えていました。
あいかわらず気が狂いそうなくらいの症状はフルコース。胃潰瘍の痛さも半端ではないのですが、前立腺炎に比べればまだ耐えられました。
前立腺炎とはそれほど辛いものです。
朝起きれば新聞の端から端まで、前立腺炎についての記事はないか確かめました。例え記事があったとしても、お決まりの説明で、ほとんどが何の役にも立たないような記事なのですが、藁をも掴む思いでした。
仕事をしていないのですから時間はいくらでもあるのに、何かをしようという気力もなく、全てのものが悲観的になります。
この頃、漠然と、死んだ方が楽になれるのでは、と考えたのを憶えています。

ドクターショッピング

あいかわらず前立腺炎の不快感と、胃潰瘍の痛さは続き、もちろん食欲などなく、痩せる一方でした。久し振りに体重計に乗ってみたら、なんと72キロあった体重が59キロに。この頃になると、本当はもっと重大な病気なのでは?と益々落ち込み、じっとしていられなくなりました。
泌尿器科に限らず、整形外科、内科、心療内科と、大学病院を含め、関東一円30病院ぐらい回りました。一番遠くは東北だったと思います。
どの病院も新しい発見があるはずもなかったのですが、こうしている事で少しでも救われるような気がしたのです。
遠方の病院などに問い合わせると、わざわざ来られても期待にこたえられないので、とやんわり断られる事もありました。
病んでいる者の行動は悲しいものです。

試した治療

発病から1年以上が過ぎ、この頃になると症状は悪くなるばかり。治療にも疑心暗鬼で、処方される薬もあまり効果がないような気がしていました。
治るものなら何でもやってみようと、片っ端から試しました。

  • 鍼灸
  • 前立腺マッサージ(福島まで行きました)
  • 半身浴(温座浴)
  • 温泉療法(泌尿系に効くと有名な温泉)
  • ブロック注射
  • 運動療法(推奨するお医者さんは結構います)
  • カイロプラクティック
  • アルカリイオン水療法
  • 飲尿療法(非常に特異な療法です)
  • 温湿布療法(オリジナル湿布)
  • 韓国よもぎ蒸し療法(インパクトあります)
  • 肛門温熱療法(前立腺炎患者非常に多いです)
  • お灸療法(自分でも出来ます)
  • 温熱鍼(多種多様)
  • 指圧(指圧師の技量が問われます)
  • ビワの葉療法
  • 漢方薬(多種多様)
  • 健康食品

※プロポリス・青汁・ロイヤルゼリー・どくだみ茶・コラーゲン・みつばち花粉・黒酢・玄米食・アガリスク・ノコギリヤシ、他多数、大概の物は試しました

まだまだ試した療法は数多くあります。とてもここでは言えないような療法も試しました。
あまりの辛さに、催眠療法・厄除け・占いなど治療とは無関係に思える事も試しました。

私の4年間の闘病は、毎日が地獄でした。
その中でも一番辛かったのは、泌尿器科の先生に「この病気は治らないね。他の患者もほとんど治らないから、諦めて我慢していくしかない」と、潔く言われた時でした。
治療する側からこう言われてはお手上げです。
逆に救われたのは、前立腺炎が完治したという方に連絡し、完治への過程を聞く事が出来たという事でした。多分、相手の方は迷惑だったと思いますが、ひどいときは1日5回ぐらい電話しました。どうなる訳でもないのですが、治った、という人と話すだけでパニックから救われ、何より大きな精神的支えでした。

今、前立腺炎で苦しい思いをしている皆さん。諦めないで下さい。私も、そして多くの方が完治しているのですから。

完治についての詳細は個別相談で詳しくお訪ね下さい

ページ先頭へ戻る

前立腺炎で苦しんでいる方、ブログで私の実体験と多くの相談者の現状、ならびに色々な情報を公開しています。前立腺炎完治へ苦闘されている方、ぜひご一読下さい。

お問い合わせ・ご予約は

  • 03-5913-9410

受付時間 12:00〜21:00

または当サイトのメールフォームよりお問い合わせ下さい。

詳細はこちら
全国どこでも対応します

個人情報の取り扱いについて

サイトやカウンセリングで知り得たお客様情報は一切外部に漏らしません。カウンセリング実例として参考とする場合も個人を特定できない状態として利用いたします。